なぜ日本人の30%が貯蓄ゼロなのか?【傾向と対策を知る】

こちら金融広報中央委員会が発表した貯蓄額ゼロの日本人の割合を大和総研がまとめたデータになります。
出所:
https://www.dir.co.jp/report/research/capital-mkt/asset/20180402_020032.html
今から30年ほど前の貯蓄ゼロの日本人口割合は5%前後でしたが、近年は30%まで跳ね上がっています。
どうして、これほどまでに貯蓄ゼロの人口が増えてしまったのでしょうか?
今回は、その背景と対策について解説をしていきます。
・貯蓄ゼロにならないための対策
貯蓄ゼロ人口が増えた背景
この現象の背景としましては、以下のようなものが考えられます。
①手取り年収の減少
②物価の上昇
③ライフプランの未作成
それぞれについて解説していきます。
①手取り年収の減少
まず、手取りの年収が減少してしまい、貯蓄そのものが困難になっているという背景が挙げられます。
こちら2002年と2017年の手取りの年収を比較したものですが、年収700万円の方は50万円減少、年収500万円の方は35万円減少している状況です。
こちらは、少子高齢化に伴い、社会保険料が大幅に上昇したことが大きな原因になっています。
過去30年ほどで、6%以上社会保険料が上昇していることが見て取れます。
同じ年収700万円でも昔と今では全く価値が違っていることに気づいている方は少ないです。
②物価の上昇
続いての要因としては物価の上昇が挙げられます。
こうした具合に食品などは過去と比較すると何倍もの物価になっています。
この物価の上昇に比例して手取りの収入が増えないとただ生活が苦しくなるだけなのですが、残念ながら物価の上昇に反して手取りの収入は減少していく一方です。
そして、こちらに付随して、学費も大きく上がっています。
出所:リセマム
https://resemom.jp/article/2014/02/25/17300.html
国立も私立の学費も過去より2倍以上の金額になっており、こちらの試算を甘く見積もってしまったがゆえに貯蓄プランが崩壊してしまう家庭も多いようです。
③ライフプランの未作成
そして、最大のポイントしては、ライフプランの未作成が挙げられます。
将来どんな大きな支出があり、いくら貯蓄を計画的に進める必要があるのか、そして、自分の手取りの収入はどのように変遷していくのかという「自分事」を面倒くさがって「他人事」に置き換えてしまっている方は多いように感じます。
このライフプランがないと、行き当たりばったりの人生になってしまうので、ギャンブルとやっていることがほとんど変わりません。
親世代がそんなことをしなくても何とかなったという家庭が多いので、その延長でライフプランを作成されない方は多いですが、現代においてその行動は自殺行為といっても過言ではありません。
貯蓄ゼロにならないための対策
では一体どうしたら、貯蓄ゼロになってしまうという状況を回避できるでしょうか?
それは、面倒くさがらずに「ライフプランを作成する」ことが一番の近道です。
まずは、自分の人生にいくらお金がかかるのか逆算して行動を決めていくことが大切です。
手っ取り早くライフプランを作成するのは、FPやライフプランナーに相談することですが、それだと何か売り込まれて不安という方は、ネットでも簡単にシミュレーションすることは可能ですので、そちらを活用しましょう。
例を挙げると
◇日本FP協会
ライフプラン診断
◇松井証券
松井FP
こうした便利なツールが現代はネットに転がっています。
自力で試算したい方は是非これらをご活用ください。
まとめ
・30年ほど前から一気に貯蓄ゼロ人口が増えた
・背景としては、日本社会情勢の変化が大きい
・対策としては、まずはライフプランを作成
ブログより実践的な知識を身に付けたい方は是非こちらへ
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動画版はこちら
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