最高にノッテいる状態を意図的に作り出していく哲学

最高にノッテいる状態を意図的に作り出していく哲学
かんがえる人
かんがえる人
人生に生きがいや、やりがいを見いだせない。。

「人間が自信の能力が最大限に発揮し、人生に対して充実感を感じるのは、どのようなタイミングでしょうか?」

 

これは、アメリカの心理学者ミハイ・チクセントミハイの大きな研究テーマでした。

 

自分自身の人生や仕事の充実について深く考えているひと、コミュニティのリーダーとしてメンバーの能力発揮について追及している人であれば、興味深いテーマでしょう。

 

今回は、「最高潮にノッテいる状態」=フロー状態に関するチクセントミハイの研究結果を学び、人生の充実に繋げていただければと思います。

 

 

フロー状態に入ると起こること

 

チクセイントミハイはフロー状態の研究をするために、アーティストやミュージシャンのようなクリエイティブな仕事をしている人たち、外科医や経営者といった仕事に打ち込み、活躍している人にひたすらインタビューを行いました。

 

この時のインタビューされた人にはソニー創業者の井深大氏なども含まれています。

 

このインタビューに各専門家たちが最高に仕事に集中できているときの表現として、「フロー」という言葉を用いていたので、チクセントミハイは自身が発見した法則を「フロー理論」と名付けました。

 

チクセントミハイは、「フロー状態」になると、次のような状況が発生するとしています。

 

①過程のすべてに明確な目標がある
目的が不明確な日常での出来事とは対照的に、フロー状態では、常にやるべきことが明確になっている

②行動に対する即座のフィードバックがある
フロー状態になっている人は、自身がどれくらいうまく出来ているか自覚がある

③挑戦と能力がうまく釣り合っている
自身の能力とちょうどよいくらいの挑戦をしていて、簡単すぎることや難しすぎることもない絶妙なバランスをキープしている。

④行為と意識が融合している
完全に今やっていることに集中している。

⑤気を散らすものが意識から締め出される
自分がやりたいことに完全に没頭し、日常の些細な気を散らすことに目を向けない状態になっている。

⑥失敗に対する不安がない
完全に集中できていて且つ能力とのつり合いも取れているので、失敗に対する不安がない。もし、不安が勝ってしまうとフロー状態が途切れ、自身のコントロールができなくなる。

⑦自意識の消滅
没頭しすぎて、他者の評価を気にしたり、心配したりしない。フロー状態が終わると自己成長感を感じる。

⑧時間間隔がゆがむ
時間がたつのが早く感じる。逆にスポーツなどでは一瞬が長く感じることも。

⑨活動が自己目的的になる
意味があろうとなかろうと、ただフロー体験の充実のために楽しむようになる。例えば、芸術やスポーツのように、生活に不可欠でなくとも、その満足感のために行われる。

 

どの状態も人生や仕事において理想的な精神状態です。

フロー状態を意図的に生み出すことができれば、人生の生産性を大きく上げることができます。

 

 

 

フロー状態を作りだすには

 

続いてフロー状態を作り出すためのコツについて解説していきます。

チクセントミハイは、特に前述したフロー状態に入るための条件のうち、③について次のようなチャートを用いて解説をしています。

 

 

フロー状態になるには、挑戦レベルとスキルレベルが高い水準でバランスが取れていなくてはなりません。

 

高いスキルの人がぎりぎりのレベルの課題に挑戦し、集中ができているなどの条件が整った時にフロー状態に入ることができるということです。

 

上記のチャートは時間の経過と共に「挑戦レベル」と「スキルレベル」の関係が変わっていきます。

例を挙げると、最初は強い不安レベルのゾーンにあったとしても、次第にスキルが高まっていき、やがて覚醒し、「フロー」状態に入っていくことが起こります。

 

逆に最初はフロー状態であったものが、同じ仕事をしているうちに、慣れてしまい、「フロー」から「コントロール」のゾーンに移行してきます。

 

そうなってしまうと、いわゆる「コンフォートゾーン」に入ってしまうので、居心地は良いですが、成長が望めないのでフローの状態の時の快感を覚えることができません。

 

フロー体験を継続するには、チャートにおける自分の立ち位置を把握し、自発的に立ち位置をコントロールしていくことが重要であるということです。

 

まとめ

チクセントミハイはそもそもが「幸福な人生とはどんな状態か」という疑問から心理学の道へと進んでいます。

そして、たどり着いたのが「フロー」という概念です。

 

フロー状態であることは「幸福な状態」とも言えます。

 

残念ながら、多くの人は「無気力」のゾーンで生きてしまっていることが多いです。

 

「フロー状態」に入るためには、スキルと挑戦レベルを上げていかなければならないわけですが、これらを一気に引き上げることはできません。

 

まず、挑戦のレベルを上げ、次第にスキルのレベルを上げていくことでフロー状態に入ることができます。

その過程では、「不安」や「強い不安」のゾーンを経験することになります。

 

不安を感じているということは、「フロー状態に近づいている」ということを認識することで、ポジティブに苦しいことにも挑戦できると思いますので、是非今回の記事の内容を参考にしていただければと思います。