【貯金の天敵】インフレリスクと解決方法

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こちらの記事は動画でも解説しています!
投資なんぞ不要。
ここまで言い切れる人はいないとは思いますが、本当に貯金に全くリスクはないのでしょうか?
実はリスクは存在します。
それが「インフレリスク」です。
インフレリスクにちゃんと対処しておかないと、
「頑張張って2000万円貯めた貯金の価値が1000万円になってしまう」
将来こんな事態に陥る可能性があります。
そうならないためにもインフレに対するリスクヘッジは必須です。
✔この記事の内容
・インフレリスクとは
・インフレに対するリスクヘッジ方法
こちらについて解説していきます。
インフレリスクとは
インフレとは物価が上がり、その反対にお金の価値が下がることです。
図のように100円で買えていたリンゴが200円を払わないと買えなくなってしまう事態のことを言います。
要するに、頑張って貯めた1000万円の貯金が500万円の価値になってしまうことです。
歴史とこれからの未来を考えると、それがそうとも言い切れないのです。
インフレの歴史
日本における過去40年のインフレの歴史を見てみましょう。
コーヒー1杯 150円⇒460円
初乗り運賃 60円⇒133円
郵便はがき 20円⇒52円
ジャンプ 150円⇒260円
ディズニーランド 3800円⇒7400円
年間学費 国立 20万円⇒53万円
私立 30万円⇒86万円
こんな具合に2~3倍物価は上がっています。
ただ、この間というのは、
貯金の利回りが8%以上あったり
給料やボーナスがガンガン上がったり
年金や退職金
とインフレ率以上に日本人のお財布事情が温かくなっていた時代だったので、大きな問題はありませんでした。
しかし、現在ような「ほぼ預金に金利が付かない」、「給料が上がらない」、「年金や退職金がもらえるかどうかもわからない」
こういった状態の中、物価が過去のとおりに上昇してしまうと、深刻なダメージを被ることになります。
未来のインフレ事情
では、これからの未来はどうなるのでしょうか?
これからのインフレというのは、「物価が上がる」というよりも、「お金の価値が下がる」インフレになることが予想されています。
これに大きくかかわってくるのが、「日本銀行の金融政策」です。
2013年4月4日に日本銀行の黒田総裁が発表した、「量的緩和・質的緩和」というものがあるのですが、こちらの内容としては、「マネタリーベースを2倍にする」というものでした。
これをわかりやすく説明すると、「世の中のお金の合計量を2倍にするよ」というものでした。
お金の量が大量に増えると、お金の価値が薄まる=インフレにつながることになります。
こちらの図をご覧ください。
参照資料:FP部
日本銀行券=世の中に出回っているお札、貨幣=世の中に出回っている小銭、日銀当座預金=日銀が保有しているお金です。
見るべきは日本銀行券の推移で、約83兆円⇒約107兆円兆円になっています。
大体30%ほど実際にお金の供給量が増えているのです。
2013年から2018年にかけてお金の価値が30%も目減りしています。
さらに、まずいのが、まだばらまけるお金が368兆円も日銀当座預金の中に残っているということです。
これが市中に流れてくるとさらにお金の価値=貯金の価値が薄くなってしまいます。
ですので、貯金が破綻してしまうという万が一の事態に備え、取り返しがつかないことになる前にリスクヘッジをかけていくことが必須です。
解決策
こちらに対する解決策は簡単で、「円」以外に資産を持つことです。
代表的なものは外貨や不動産などですね。
逆に円の価値が下がる可能性が高いということは、それ以外の資産を持っているだけで価値が上がる可能性が高いということです。
ですので、資産運用というのは、「資産を増やす」という意味合いだけでなく、「自分自身の資産を守る」ということにも繋がるのです。
まとめ
日本人は特に「貯金=ノーリスク」という楽観的すぎる常識が根付いているので投資家としては、かなり危険な状態です。
今までの日本人たちは「たまたま貯金だけでうまくいった」というだけです。
これからの時代が今まで通りでうまくいく保障など、どこにもありません。
油断せずに人生にリスクヘッジをかけていきましょう。
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